2011年11月9日水曜日

角川歴彦×川上量生対談後の質疑応答で津田大介氏が記者に辛口コメント

ついに来た! ドワンゴが角川GHD協力の下電子書籍サービス「ニコニコ書籍」を発表
この発表会見のあとの第2部に角川GHDの角川歴彦会長とドワンゴの川上量生会長による対談(進行・津田大介)が行われたがそれがなかなか面白かった。
対談後には記者との質疑応答があった。

「11条件くらいに煮詰ってきた」角川会長、アマゾン電子書籍の交渉を認める
BLOGOS編集部 2011年11月8日

上記の記事でも質疑応答の内容はわかるのだが実際のやりとりが面白かったので一部書き起こしてみる。
まずBLOGOSの記事を書いたライブドア記者の最初の質問の後のやりとり。

津田 あれですよ、話題になってるライブドアの「アマゾンはこんなひどい」っていう記事を書いた張本人ですよ、彼は。
川上 あーそうですか(笑)
津田 あの、僕の大学のサークルの後輩なんですよ。

ライブドア記者の二度目の質問。

ライブドア記者 ある中堅出版社からは、アマゾンが提示した条件というのがアップルの30%以上の55%という契約書を見せて頂いたりしたんですけども、実際その55%っていうような条件の提示もあったのか、また55%っていうのは出版界にとっては非常に厳しい条件なのかどうか、ちょっと角川会長のご意見を聞けたらと思うんですけれども。
角川 僕はあの55――僕の認識ではね、まあ、あのー電子書籍化をすることを含めて全てアマゾンに依頼すると55だと、いうことじゃないかと思うんですよ。当然やっぱり出版社はね、自分の自己責任で電子書籍化をしなきゃいけないんだと思いますよ。
津田 デジタルコンテンツ・・・
角川 デジタルコンテンツを、そう。
津田 あれはだから全部――あの僕も聞いてる範囲だと、全部任せてしまう、アマゾン側に任した場合はアマゾン側の取り分があって。アマゾンでもう要するにEPUB、配信できる形まで自分達でオーサリングしてやる場合は当然低くなるみたいな、そういう割と柔軟性がある契約になってるっていう・・・
ライブドア記者 私もそう聞いています。
津田 ですよね。
ライブドア記者 はい。
角川 そういうことなんだと思うよ。だから・・・
津田 (記者を指差して)でも、私もそう聞いているって割には「55%も取る!」っていう煽り記事書いてました。
角川・川上 (笑い)
津田 ・・・まあね、ネットっていうのはどうしてもそうやってね、煽り記事がね、増えていってしまうっていうですね、そういうところがあるんですが。

「角川GHD×ドワンゴ」重大​発表記者会見
http://live.nicovideo.jp/watch/lv69352807
ニコニコ生放送 2011/11/08
*質疑応答だけでなく対談内容が面白いです。

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